浅い読書もそれはそれ
昔から本が好きで、ジャンルを問わずよく読んでました。
昨年辺りから読書記録をつけ始めたのですが、家人の友人が僕の読書記録を見て「こんな速さで本が読めるはずがない。ちゃんと読んでいるのか」と余計なお節介を焼くので、読書記録は止めました。
ただ、本はやっぱり読んでいます。
万年資金難の僕はもっぱら図書館から本を借りるのですが、最近、阿部智里さんの『弥栄の烏』を読んで、気付いたことがあります。
それは「僕は細部まで読んでいないこと」です。
「ストーリーの奇抜さ」「登場人物のキャラクターやセリフ」「驚くような展開や発見」以外は、あまりよく覚えていません。
情景描写や、もしかしたら組み込まれている伏線も、見逃しています。
例えば、上橋菜穂子さんの守り人シリーズには、たくさんの美味しそうな料理が登場しますし、料理本まで出版されています。ですが、僕はキノコ鍋くらいしか覚えていません。
(あったよね?(笑))
なぜか?
先が気になるんです。
ストーリーがどうなっていくのか。
キャラクターはどうなってしまうのか。
そればかりに目が釘付けになって、他はもう、二の次なんです。
それに気づいた今回の読書でした。
これは「良い」「悪い」ではなく、僕がそういう読み方をする、というだけの話です。
だから「このままでもいいかな」と思ってます。
もっとも、先が分かっていないと不安、という神経質なところから来るものなので、ちょっと治したいなぁ。