じぶんだいじに。おそれるな。
子供から相談を受けました。
彼は掃除をしたくなかったんです。
だから奥さんに、「掃除しろ」と言われて、嫌だといいました。
奥さんは、私に掃除を頼みます。
二つ返事で引き受けたところ、彼は「悪いから俺がやるよ」と。
でも、やっぱり掃除はしたくない。
どうしたらいいのか?
私はこう話しました。
掃除という一つものをとっても、それぞれ考え方が違う。
君は掃除を嫌なものだと思ってるけど、私は思っていない。
前に嫌だと言っていたかもしれんが、人の心は変わるもの。
今日、私は掃除が嫌じゃない。
掃除が嫌だろうという私は、君が作ったものだ。
どうすればいいかって?
まずは君の嫌だという気持ちを大事にしなさい。
そして私と相談すればいい。
「掃除は嫌なんだ。あなたは嫌じゃない?」って。
私が嫌じゃないなら、お願いすればいい。
私も嫌だと言うなら、話し合って二人が納得するやり方を探せばいい。
相手とぶつかることを恐れるな。
君が自分の心を抑えて、嫌なのにやってしまうことが一番良くない。
それは蓄積して、いずれ自分に負の形で跳ね返ってくる。
君は学校で「我慢しなさい。責任を負いなさい」と教わっているかもしれない。
それも一理ある。頑張らなくちゃいけない、そういうときもあるかもしれないからね。
でも、『選択肢はそれだけじゃない』ことは知っておいてね。
さて、今日の私は掃除は嫌いじゃない。
君はどうしたい?
と、こんな感じでした。
何か、思うところはあったようです。
まだ中学二年だから早かったかな?と思いつつも、いいタイミングの相談だったので話しました。
すごいですよね、私なんか中学二年のときなんて、遊んでばかりいたのに(笑)。
糸井重里さんが、「私が奢る」「いや、ここは私が」のやり取りが始まると、「分かりました。あなたは払いたいんですね?」ときくんだそうです。
相手は笑って「そうです。払いたいんです」と言うそうです。
これが理想的ですよね。
そんな夜でした。
ではでは。